部下のやる気を引き出そう Part2

Vol.9
2012.6.13発行

現場力向上メソッドで企業を社会を元気にするb.comです   



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感動!発見!現場力!
現場をもっと元気にしたい皆様の現場力向上マガジン
2012.6.13 Vol.9

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天候が安定しない時期ですが、皆様お変わりありませんか?ビーコム
コーポレーションのみつやさよこです。

全国を飛び回っている私ですが、20代の頃から出張の際に時間があ
れば必ず、仕事の前後に遊んで帰るということを信条にしています。
せっかく、知らない土地に行くのです。その土地のことを知りたいし、
そこで研修をするならその土地の風土を知ることも受講者とのコミュ
ニケーションを深める上で大事だからです。

今年も既に、札幌、名古屋、大阪、福岡、広島、京都、草津(滋賀県)、
浜松、静岡、新富士と行ってきました。

そこで、ビーコムの原点ともいえるビーコム魂のお話をふたつ。

先日、広島でのお仕事の後、20年前の社員の元を尋ねました。尾道で
サイクルに関するいろいろなイベントやプロジェクトをサポートし、
観光振興に貢献する会社を起業したのですが、彼女が熱く語るVISONや
アクティビティの中に、まぎれもなくb.comスピリットが宿っているの
です!

そして、もうひとつは札幌に行った時のこと。コンパニオン研修の引率
に来たマネージャーが「三ツ谷さん、私のこと覚えています?」と・・。
なんと、これまた20年以上前の教え子でした。

「あの時、三ツ谷さんに言われたことが、とにかく強烈でした」と、当
時のことを嬉しそうに再現してくれました。彼女のその後の人生を聞く
と30歳で起業し39歳で結婚、とまるで私と同じではありませんか。

三つ子の魂百までではありませんが、若い時に叩き込まれたb.comの信念
が、こんな風に歳月を経て場所が変わっても、息づいて生かされている
ことに感動して帰ってきました。

大いに語って食べて笑って、お仕事で各地を回りながら、自分の原点を
確認してエネルギーも補給できるのですから、出張疲れなどまったく無
縁な私です!

今月も皆様が元気になるきっかけになるようなお話を、心をこめて書か
せていただきます。どうぞ最後までお付き合いください。




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【目次】

1.ちゃんと積み重ねています

2.現場力向上レッスン
「部下のやる気を引き出そう Part2」

編集後記

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【1.ちゃんと積み重ねています】


今日は、先日実施したビール会社のイベントガールの研修についてシェア
させて頂きます。このプロジェクトは、1998年から継続させて頂いて
いる業務で、今年のチームは昨年からの継続メンバーばかりだったことも
あり、振り返りを中心にブラッシュアップ研修を実施しました。


「経験にあぐらをかくことなく、昨年よりもっともっと良いイベントを
作っていこう!」という挨拶とともにスタート。


今年の課題は、「関係者とのコミュニケーション」と「会話力」です。
現場スタッフから話を聞くと、仲間同志が固まってしまい現場関係者との
距離がある、また準備されたトーク用の原稿以外のことについての応用力
が低いということでしたので、この改善ポイントを中心に指導しました。


指導している間、皆の様子を見ていると、相手との間にバリアーを張って
いるのが見えました。イベントガールは、ともすれば言われたことだけや
っていれば良しとされることが多いのですが、それはみつや流ではありま
せん。


現場(お店やキャンペーン会場)の皆様と良い関係を作ってこそ、「また
来てほしい」と思って頂けるのです。だから私は、仕事の本番だけでなく、
関係者や現場にいる方々との、仕事後のコミュニケーションにも意識を向
けることが大事だと思って指導をしています。


そこで今回の研修では、「相手に興味を持つ」というテーマで、自己開示
の方法や質問から会話につなげる方法を練習しました。


やってみると、会話力については、
・ボキャブラリーのなさ(同じ言葉を繰り返す)
・言葉の意味を理解していない
・言葉の癖
などの問題がありました。


まずは同じ言葉を二度使わないとしばりを入れて練習し、ビデオに撮っ
ては確認するを繰り返し行いました。本人が気づいていないで多用する
フレーズ、クセは、聞く人には耳障りに感じることもあります。コミュ
ニケーションを阻害する要因にもなっているので、まずは自分で気づく
ことが肝心なのです。


皆、根気よく頑張って、2日目には共感性が高く、惹きつけられる会話
やステージ進行が行えるようになりました。厳しい研修を乗り越え、ワ
ンランクアップした皆さんの表情は自信に満ちて、さらに美しく見えま
した。


イベントガールは、可愛ければ良いと思われがちですが、その笑顔の裏
側ではこんな努力をしているんですよ。この夏も全国で活躍する皆さん
ですが、きっと素敵な笑顔で日本を元気にしてくれることでしょう。
ビール会社のキャンペーンガールを見かけたら、ぜひ心の中でいいです
ので、「がんばれ!」って応援してあげて下さいね。




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【2.現場力向上レッスン】


「部下のやる気を引き出す方法 Part2」



チームリーダーとして、業績悪化→リーダーは部下のせいにし→部下は
やる気をなくし→業績悪化という胃が痛くなるサイクル=「悪魔のサイ
クル」に陥ることは絶対に避けなければいけません。


チームのモチベーションの向上、思うように成果を上げられない部下の
育成には、根気と忍耐とちょっとしたコツ、心がけが必要です。


『相手に合わせた育成を』


「会社は学校じゃないんだから、自分で考えて学ぶべきだ」という意見
もごもっとも。今は部下の育成どころじゃないと頑張っているリーダー
もたくさんいるでしょう。でも、リーダー一人が頑張っても辛いだけで、
ますますチーム内のコミュニケーションは悪くなります。


目標達成をするための戦力となる部下の特性も知らないで戦術を行って
もうまくいきません。まず、会社がチームそれぞれに求めているスキル
を、明確にしましょう。目標を達成するために何が必要かを明確にする
ことで、それぞれ得意な分野を持つ部下に合わせた指導を行うことがで
きるようになります。逆にこのメジャーがないと、自分を軸に判断して
しまうため、数字さえ上げれば良いという評価に陥ってしまいます。


部下にだって、それぞれにいろいろな価値感や将来の夢があります。ま
た育った環境が違えば考え方も様々です。それぞれの良いところ、もっ
と伸ばしてあげたいところ、もう少し教えてあげたいところも、個々人
によって違いますよね。達成すべき目標という到達地点は見失わずに、
それぞれが登りやすい山道を共に見つけ出し、歩を進める勇気を与える
のがリーダーとしての務めではないでしょうか。


『褒めることで損はしない』


「褒めることなど何もないのに褒められない」という言葉をよく耳にし
ます。褒めるとなんとなく損をするとか、甘やかしてしまうと思ってい
る方が多いのですが、褒められると脳は自分の存在意義を感じとり「快」
の状態になります。一説には、ボーナスをもらった時と同じ効果がある
と言われています。


脳から良いホルモンが出てくると嬉しくなり「もっと頑張ろう!」「こ
の人のためにもっと一生懸命やろう」という気持ちが沸いてきます。
「その考えいいね」「君に任せて良かったよ」という、言葉を相手に投
げかけるだけで、部下のやる気が出てきて仕事に良い影響を及ぼします。


「わかっているけど、なかなか褒められないんだよね」というのは目標
を理解していないリーダーです。目標達成のために部下のやる気を上げ
たい、もっと主体的になってほしいと考えているのであれば、「褒める」
ことはリーダーの強い見方になってくれます。


「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動か
じ」という山本五十六の言葉がありますが、戦時中でも「ほめて」人を動
かしていたのですから。部下のやる気を上げるためには、褒めることがと
ても大切なことだとわかりますよね。


まずは、朝礼時、終礼時、報告の時に褒めてみてください。きっとチーム
内の雰囲気が目に見えて変わっていきますよ。





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【編集後記】


本日も長ーいメルマガにお付き合い頂き、本当にありがとうございます。

6月1日に発行された「シティリビング」誌。見たよ~、社内で回覧しま
した~、などと嬉しいメッセージをいただきました。

皆さまからの反応が、本当に励みになり自分の元気の原動力になることを、
改めて感じて心から感謝しています。

あいかわらず全国行脚の日々が続きますが、日本各地の現場力を高める
ことこそが、日本の活力を高めるのだという信念をもって、梅雨のシー
ズンも飛ばしていきます。皆様もどうぞご自愛くださいね!




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